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tajkeyさんの公開日記
04月21日
22:27
(この日記は外部公開)



5)調整など

私の使い方だと、前段のUTAUエディタ上ではタイミング調整が大半。
大したことはやってません。でも、日本語やるときよりは弄ってるかな。
あとでDAW上で大きく調整しますから、UTAUエディタでは、音が最終的にどう変わるかを見越しながら作業する感じです。

単語の音素を並べてみて、ノートの音価±αの範囲で、狙った単語っぽく聴こえるように長短を調整していく。
アクセントを置きたい母音を長めに取るといい感じ。
子音では擦音要素の入るやつは長めに。破裂音系は短め。
音量のばらつきも長短である程度追い込む、大きすぎる音は短めにしたり。
ここでエンベ弄ることはあまりしません。テトさん優秀なので。ですが、CVVCは原理的に繋ぎが多いので、どうしても具合がおかしいところが出たら、ちょっと弄る。あと単独子音は音量下げ込みで少し削る。

フレーズ単位でそれっぽく聴けるかどうか、がその次。単語間のつなぎとか、間隔とか。この辺であちこちエンベと音量を調整します。繋ぎがよくない場所もでますし、強勢をを置きたい単語とそうでない単語のバランスを取ったり。(バランス取りはDAWでやることも多いですけど)

同じ単語が同じ発音になる、とは限らないのがコトバの面白いところ。なので音の入替えもやります。(発音矯正でもやるけど、これとは別の話)
辞書ツールの出してくる発音はあくまで標準的なもの。例えば、not なんか典型例ですね。単なる否定なら[n@t]でいいでしょうが、この曲の「She is NOT a girl!」のところは「女の子なんかじゃ無い!」って出したい。
[nVt]とか[nOt]とか強い音を入れたり、人によってはシャウト気味にするかもしれませんね。そこは歌と歌い手と歌わせ手の相互関係。お話し合いで。

ああ、こういうことが容易にできる位、母音が増えたんだなぁ。楽しい。

後段のDAW調整。こっちは省きます。人さまざまでしょう。私もまだまだ模索中。

6)原音セットそのものへの雑感いろいろ

UTAUでレンダリングした英語libの出音、これをDAWに持って行って面白いな、と思ったのが、ディエッサがちゃんと仕事したことですね。ご存知の通り、主に擦音の過剰な音を削るためのエフェクタですが、UTAUの出音をディエッサに通して、フィルタされた方をモニタしてみると、音の入りがピシピシ削られているのがわかる。日本語連続音の比じゃない。
つまり、それだけ子音がしっかり発音・収録されてるってこと。拍手。(ディエッサ必須だけど)

THとかの子音が変だ、と、yamanonさんご当人がとある生で仰有ってましたが、こんなもんじゃないかな。もともと子音は単音で聴いたらノイズでしかない。単音では変な音、山ほどありますよ。
子音の発音って母音や他の子音と混ぜて単語なりフレーズに組んだときに、音が修飾されて、その単語に聞こえる、そういうものです。極端な話、無声子音なんかには口の中で息の流れがどう変わってるか、それが感じられればいいという時もある。

FRとかFLとか。Fが丁寧でいいです。(なにせ日本語連続音の「ふ」は強い息を吹いてて、ちょっと使いにくかった)発声のタイミングとしては、もう少し前倒ししたい感じがあります。RやLにかかる位のところまで先行発声にするといい感じかも。ま、ユーザの調整項目ですね、これは。

ユーザの調整項目、といえば、siが日本語の「し」になりがち。全般に「い」が平たい。好みとしては極く軽くuを添えるように調整すると円唇音に近くなっていい感じ。子音自体、後に繋がる母音で音、変わりますからね。CVVCはここまでは面倒見てくれない。つか、寧ろ切っちゃう。(波音リツが神経質に「い」に繋がる子音を別出ししてる理由はこれかな。私は人声再現指向はないのでリツを使いませんが、成程、よく研究してるなとは思います。)

今回、組んでDAWへ持ち込んで調整したら、子音は、あれってほど化けました。最終的にこれは使えないと思う音はそんなになかった。

総じてテトさんの声、お化粧させる楽しみが大きいです。これが英語libで広がった。UTAUの初心者向きなのかどうかは判りません。(でもDTM初心者向きではあるかな。)

テトさん全般に言えることですが、この英語libも、どっちかというといろいろな成分を過剰に持ってる。これは余計だと思ったら削ればいいってこと。少なくとも、ない物を作りだすより遥かに楽に表情が出せます。削りすぎてボコっと穴が空いちゃうこともこともまれによくありますが。


ただ、回避が必要かもしれないことも、当然あります。いくつか例示で。

ピッチが明らかにズレてる音素があります。語末の音に顕著。例えば、toUとoU -。歌い納めでoU -へつなごうとすると、ピッチがガタっと下がる。つながらない。ON と N- なんかもその傾向があります。
どれも1録音の末端の音。全体録音量が半端じゃないですし、連続音以上に呪文の連続ですから、yamanonさん、お疲れだったかな。
お疲れ、といえば、全体にちょっと枯れた音が混じってるのが気になります。そう作ってるのならいいですが。ノド、お大事に、とか思います。

鋭い母音が弱め。例えば cut とか but(強意) とかにある[V](X-SAMPA表記)は、期待より遥かに弱い。もっと鋭い「あ」が欲しい。今回flood を敢えて発音間違いさせてますが、鈍い「あ」を使う位なら、「お」を強く発音させた方がマシ、的な判断。
……まあ、こちらも録音方式の問題、なのかもしれない。[V]相当の音、単語の一部としてではなく、それ単体で出せる人、英語母語でない人で、どれだけいるかな。ネイティヴならいざ知らず。
変母音、中間母音系、全般にいい線ですが、単体で出しにくい音は要注意です。

音高をA4〜E5のあたりへ持って行くと、UTAUの出音のレベルでは一人デュエット状態になりますね。共振点が独立に2つある感じ。ホーミー? テトらしいっちゃテトらしいところですけど。UTAUの出音そのままで勝負したい人にはハードルになるかもしれない。

そして、やっぱり声が低い。gパラメータ(gen相当)で+4〜+8くらいの感じ。(日本語連続音比) これ、私だけの印象じゃなさそうですね。某テッドスキーのPさんとか、某テト系生主さんとかも仰ってましたし。低いっていうのか、テト声のキャラクターを作ってる高音成分が少ない。えらく落ち着いた声になった。
某生のコメントではいっそオク上げしたほうがかわいいか? って話もちらほら。
(好き嫌いで言えば、私は好きですよ。この声も)

付)おまけ

少し自分語り。私はどういう方向で作ってるか、というお話。上に書いた調整方法の前提になる部分。

空耳依存でない発音ができるなら、まずはそっちで(教科書的に)きっちりさせたい。最初から「聴こえる音をコピーする」方向へは行かない。いわゆる「帰国の英語」(悪口です)、私が作ったってしようがないですもの。ま、その耳も腕もないんですけどね。
崩れた音、あるいは空耳を生じる音というのは、むしろ、曲の速さとかパラで鳴ってる楽器や他声部の音、歌う場、DTM的にはエフェクトとかが作用して、結果としてそうなるものだろうと。そういう認識。きっちり作ってから崩してって、お、って音になると実に面白い。

趣味としてそういうあたりを追ってます。今のところは。

私と違う方向でやりたい人は、例えば上にいろいろ書いたことの真逆(まぎゃく)をやってもいいのかも知れない。いろんなことがやれそうな声なのですから。
いろいろなテトが出てくることを期待したいです。

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以上、長い長い試用後レビュー(?)、私は英語lib、こんなところを面白がってる、というお話でした。また遊んでもらおう。

お付き合いありがとうございました。

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